雑誌やSNSなどでパーソナルカラーという文字をよく目にしますが
最近ではメイク用品や下着メーカーなど、色を扱う企業が
それを意識した企画や商品開発行っています。
また「ご自分の地域 + パーソナルカラー(診断)」で検索すれば
たくさんのサロンやサービスが検索結果に出てきます。
それだけパーソナルカラーやサロンが身近なものになっています。
これだけ目や耳にするのですから、「一度診断を受けてみたい!」と思う方、多いのではないでしょうか。
でも、それだけたくさんあるサロンの中から
「何を基準にサロンを選べば良いの?」と、悩まれる方も多いのでは。
そこで本日は「良いサロンの見極め方」をご紹介いたします。
話は飛びますが、ここでカンタンなパーソナルカラーの歴史をご紹介。
パーソナルカラーが脚光を浴びたのは1960年のアメリカ大統領選(ニクソンVSケネディ)。
色を用いた戦術により若きケネディが大統領へとのし上がったストーリーはとっても有名です。
(もちろんそれだけではないと思いますが)
ではパーソナルカラーってどのようにして生まれたのか?
ケネディの側近か何かがふと思いついたの?
パーソナルカラーの大元は「色彩学」にあります。
色を見るに不可欠な「光」を研究したニュートンやゲーテ、
自然科学者のルードやバウハウスの美術教師ロバート・ドアなど
たくさんの研究者たちが「色」を研究し、いろんな分野に枝分かれたした中の一つがパーソナルカラーです。
ですのでカラーアナリストには「色彩学」という知識が必要不可欠。
パーソナルカラーを診断する人を「カラーアナリスト」と呼ぶのですが
「アナリスト」とは「分析家」という意味合いですから当然ですよね。
ちょっと退屈な話が続いてしまいましたが
なぜ色彩学の観点が大事かをご説明しますね。
アナリストAさんの診断回答
「これ、可愛いくて似合いますね〜」
アナリストBさんの診断回答
「あなたのお肌や髪は黄みよりなので、それと調和する黄みよりの色がお似合いです。
そして色白で髪の毛も明るいので、パステルカラーのような明るい色が似合いますね」
どちらに診断されたいですか?大半の方がBさんと答えますよね。
「ただ説明が上手なだけじゃない?」って思われるかもしれませんが
これが”色分析”をしたアナリストの答え方なのです。
色を「色相・明度・彩度」に分解し、それぞれの属性で判断するのが色彩学のルールです。
(プラス、パーソナルカラーには清濁という概念があります)
Bさんは「黄みより」→「色相」を確認し、「色白」→「明度」を確認していますね。
Bさんは色彩学に基づき、しっかり分析している。
だから分かりやすくお伝えすることができるんです。
なのでクライアント様は帰宅後すぐに
自分のメイクアイテムやお洋服を見直したりなど
帰ったその日から即実践にうつることができますよね。
では色彩学を学んでいるアナリストかどうか
「どういう風に見極めればいいの?」という話になりますよね。
確かに色彩検定やカラーコーディネータの資格を取っている方は勉強されていますが
それらにはパーソナルカラー診断には不要な知識もたくさんありますし
そもそも、それらは必須資格ではありません。
大事なのは「色の属性を分析できるか」。(できれば色温度についても知ってた方がベターですが)これだけです。
この時代、多かれ少なかれアナリストはSNSなどでいろいろ発信しています。
そこで「色味」「明るさ」「鮮やかさ・穏やかさ」「澄んだ色・濁った色」などの
言葉を用いた投稿があれば、おそらく「色」についてしっかり勉強された方でしょう。
それさえ分かればあとはカンタン♪
この人のファッションセンスが好き〜!とか
この人なら私の悩みを聞いてくれそう〜
この人は波長があう気がするわ〜
あ、ここ、家から近いわ(笑)
などで選んでいただいていいかと思います。診断料って正直安くはありません。
しかし診断結果を賢く取り入れれば、今後のお買い物ですぐ回収できてしまうような額です。
ぜひ優良なサロンを見つけて、支払った以上の情報をお持ち帰りいただけたらいいな♪と思います❤️
追記:
昨日はサイアートのオンライン勉強会でした。
4時間の授業のうちほとんどが色彩学に基づく話。みんな真剣に学んでいました。
こういう方々のいるサロンは安心して通えるのサロンだと思います♪
★★★★★
design Jinではヒトのデザイン=イメージコンサルティングも手掛けています。